幸せとは一体なんなのか、不幸の責任はどこにあるのか
高校時代、卒業前の半年間、いじめられていた。
以前から続いていたたくさんの苦しいことに耐えられなくなり、リストカットに手を出したのが高校2年の春休み。
高校3年の時、友人にリストカットの痕がばれてしまったことが全ての始まり。
当時メンタルヘルスのブログランキング一位だった私のブログはあっという間にいじめっ子側にばれ、事態はさらに深刻化。
誰も話してくれず、挨拶すら無視され、聞こえるように悪口を言われ、私が何かするたびにヒソヒソ話。
別の学年の弟を呼び出し「あなたのお姉ちゃんはみんなに嫌われているんだよ」と言ったり、
担任をはじめとする先生方には「血塗れは私に嫌がらせをしてくる」と言ったり。
毎日毎日いじめっ子側の授業を把握し、誰一人とも出くわさないよう教室移動をし、
お手洗いに隠れてご飯を食べた。
なお、「あなたのお姉ちゃんは誰ともご飯を食べれないからトイレで一人で食べてるんだよ、汚いね」と言われた弟が私が便所飯をしているということを親に話してしまったため、私は激しく糾弾されることになった。
地獄だった。
今日、ふとしたことからいじめっ子ができ婚したことを知った。
大学4年、もう卒業の年なのに、無計画に妊娠なんかしてアホじゃないのか。
避妊をしないなんてだらしない。
そう思った。
だが、それ以上に、とても苦しかった。
何故、お前は幸せになれるんだ。
私なんて。
私なんて手首を切って、生きたくない生きたくないと泣いているだけだ。
学校では笑っていたのに、お前は私の隠した闇を無理矢理みんなに晒したじゃないか。
みんなの前で私をいじめたじゃないか。
みんなに私を無視するよう言ったじゃないか。
なんで私にあんなことをしたくせに、幸せになろうとしてるんだ。
でき婚して、好きな人と結婚して、子供も生まれる、これから先はその子供の成長を楽しみに生きるんだろう、私みたいに生きる意味がわからないなんて泣くこともなくがむしゃらに生きるんだろう、なんで?
なんで私にあんなことをしたのに平気な顔して生きてるの?
何度殺してやりたいと思ったか分からない。
そのくらい憎かった。
私の大事な高校生活を台無しにしたあいつが憎かった。
私の友達を奪ったあいつが憎かった。
私が死にたいだけで、手首を切ってるだけで、私の大事なものを全部奪ったあいつが憎かった。
家庭内暴力で悩んで気が狂いそうだったのに、ブログを見たならそれも全部知っているはずなのに、わざと家族にもいじめられていることを告げたきたないやり方をしたあいつが憎かった。
憎くて憎くてたまらなかった。
部屋で泣いていたら母親が来た。
昔は私が泣いていたら大笑いして口汚く罵ってきたのに、今日は優しかった。
病気になったのは環境のせいもあると思っていた。
虐待されて育ったからこんな病気になったんだと思っていた。
それなのに、優しくされたら、一気にその考えが揺らいで、崩れて、ああ、私が全ていけないんだと思った。